楽天が出資しているクラブ!勝利にこだわるヴィッセル神戸

兵庫県神戸市は日本を代表する港町の1つであり、そこを本拠地とするJリーグのクラブに「ヴィッセル神戸」があります。

1966年に創部された川崎製鉄水島サッカー部が前身で、1997年にJリーグに加盟、ホームスタジアムはノエビアスタジアム神戸です。

チーム名の「ヴィッセル」には、英語の「VICTORY(勝利)」と「VESSEL(船)」の造語で、「勝利の船出」という意味があります。

現在の運営会社は「楽天ヴィッセル神戸株式会社」で、ネット通販大手の楽天が100%出資する会社がクラブを運営しています。

楽天の出資があることで、クラブとしては補強がしやすくなり、強いチームを目指せるようになってきており、現在ではそのことが注目されています。

神戸にJリーグのクラブができたのは、1992年に神戸市が「日本サッカー発祥の地」とされるこの地で、プロサッカーの文化を根付かせようと、川崎製鉄サッカー部を招致するかたちで発足しました。

当時のメインスポンサーのダイエーの後押しもあり、1994年から「ヴィッセル神戸」として活動をはじめ、Jリーグ参加を目指していきます。

しかし、翌年の1995年には練習初日に阪神淡路大震災が起こり、神戸では練習ができなくなったチームは全身チームが本拠地としていた岡山県倉敷市で練習することとなりました。

震災を乗り越えて、1996年にJFLで優勝を果たし、翌年にJリーグ加盟を果たしましたが、その後の経営はスポンサーの撤退が影響したため、赤字に悩まされました。

2004年には、地元出身で楽天の代表取締役の三木谷浩史が代表を務める「クリムゾンフットボールクラブ」がクラブの営業権を譲り受け、クラブの立て直しが行われました。

肝心のリーグ成績に関しては、2004年には監督の交代や選手の退団が相次ぎ、2005年には成績が低迷しJ2降格が決まりました。

2006年のJ2シーズンでは、フロントの動きが後押しされ、自動昇格争いを繰り広げ、この年のJ1・J2入れ替え戦で勝利し、1年で昇格を果たします。

2007年からのJ1では、残留争いに巻き込まれるもJ1に定着するようになり、成績は年間で注意ながらも実績を積み重ねていきます。

年々残留争いを経験し、監督やコーチ、フロントでも交代などの動きがありながらも、なんとか残留をし続けてきました。

毎年の成績低迷が続くようになり、ついに2012年には監督交代を行いながら戦い続けてきましたが、この年にJ2降格が決まりました。

2013年にもJ2でプレーすることになりますが、1年で昇格を果たし、翌年のJ1でのプレーでは、残留争いになりながらもJ1定着が続いています。

現在まではJ1でのタイトル獲得を目標に勝利を積み重ねてきており、リーグ戦では2016年にクラブ史上最高の年間7位になりました。

長らく低迷が続いてきたクラブでしたが、現在においては上位を狙えるような強さを持つクラブへと変わりつつあるようです。