育成が強さを支える!若手が活躍する柏レイソル

千葉県にはJリーグに加盟しているサッカークラブが2クラブあり、その中でも千葉県柏市をホームタウンとしている「柏レイソル」について取り上げます。

1940年に創立された日立製作所サッカー部が前身で、1995年にJリーグに加盟し、現在までJリーグの中で持ち前の強さを生かして戦っています。

もともとは日立のサッカー部から始まっており、現在も運営会社は「日立柏レイソル」となっており、日立のグループ会社として存在しています。

ホームタウンは柏市ですが、近隣の松戸市や野田市などもホームタウン活動エリアとして指定されており、クラブでサッカースクールなどを開催しています。

チーム名の「レイソル」はスペイン語の「レイ(王)」と「ソル(太陽)」を合わせた造語で、ホームスタジアムは日立柏サッカー場です。

このクラブの特長は、近年育成に力を入れていることで、試合によってスタメンの半数以上がクラブのU-18出身者になることがあります。

国内リーグの参加は、前身の日立製作所サッカー部のころから、1965年に創設されたJSLに当初から参加していました。

1990年にJリーグ参加を表明し、1992年に現在の運営会社を設立、翌年に現在の湘南ベルマーレとジュビロ磐田と一緒にJリーグ準会員として承認されました。

1994年にJリーグ昇格を決め、翌年からJリーグ(J1)でプレーを行い、プロチームとして勝利を積み重ねてきました。

リーグ戦では何度も上位に入るなど善戦を繰り広げており、1999年にはクラブ初のタイトルとなるナビスコカップで優勝します。

2000年には、リーグで初めての優勝がかかったことがあり、終盤まで優勝争いを繰り広げてきましたが、当時のステージの結果から優勝を逃してしまいます。

2001年以降は年々監督が交代していくようになり、年間成績も低迷が続き、2004年には残留争いを行う羽目になりました。

2005年にはその低迷を打破しようと戦ってきましたが、結局低迷は払しょくできず、当時のJ1・J2入れ替え戦で負けてしまい、J2降格となりました。

2006年のJ2でのシーズンでは、もう一度J1で戦うために補強を行い、自動昇格争いを繰り広げた末に、J2では2位で自動昇格を決めました。

2007年からはJ1でのプレーとなり、J1で定着するように戦ってきましたが、選手に故障者が出てきたこともあり、翌年からはリーグ戦で低迷していきました。

しかし、2008年には前身の日立サッカー部時代以来となる、天皇杯で33年ぶりの決勝進出となり、準優勝となりました。

2009年には再びJ2降格となりましたが、この年の途中から就任したネルシーニョ監督のもとで奮闘し、翌年のJ2では優勝・昇格を決めました。

2011年にはJ1昇格1年目にして、クラブ初のJ1優勝を果たし、J1・J2の双方で年間優勝を果たしたJリーグ初のクラブにもなりました。

翌年の天皇杯でも優勝を果たし、以降はタイトル争いに入ることがよく起こるようになり、クラブとしてしっかりとした体制がとれるようになりました。